出逢い 〜第五章〜花開いていく
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麗子は私にすがりつき
「伸ばしたいの・・・Jeyの大好きな髪伸ばし続けたいの・・幸せなの・・すごく気持ちいいの・・・・髪を愛してくれるJey・・・はぁ・・あっ・・私・・恥ずかしい・・はぁっ・・変なの・・すごく感じちゃうの・・・・」 「麗子嬉しいよ、本当にこの綺麗な髪を俺だけのために伸ばしてくれるんだね?この素晴らしい髪を俺だけのものに出来るんだね?」 私は悦びを隠そうともせず興奮した口調で麗子に念を押す。 まるで夢のようだ、量が多く、細くて柔らかく、癖の無いストレートで、サラサラとした手触りに、光を反射する艶、染めていない自然な栗色、枝毛や切れ毛も無い健康そのものの髪を望みどおり足首まで伸ばしてもらえる。 先に「麗子の髪はほとんど理想といって良い。」と、書いたが私の望む長い髪に伸ばしてくれれば、それは「ほとんど」が取れて完全に「理想」そのものになる。 「もちろんよ、Jeyのためだけに長い髪になるの・・Jeyの大好きなロングヘアでJeyにいっぱい愛してほしい・・・全部Jeyのものだから・・・一本残らずJeyのものだから・・髪だけじゃなく私は全部Jeyのものなんだから・・・」 麗子も私のものになりたい気持ちを露にし興奮は激しくなる一方だ。 私はそんなに自分を想ってくれる麗子が可愛くてしょうがない。 「ねぇ麗子・・お願いがあるんだ・・聞いてくれる?」 「もちろん聞くわ・・・私はもうJeyのものなんだから・・Jeyが悦ぶことならなんでもするわ・・髪のこと?・・」 「うん・・髪を見せてほしいんだ・・」 「もちろんいいわよ・・見て・・私の髪・・・Jeyに見てほしい・・・」 「やった・・じゃあ明るくしていい?」 「う〜んっ・・なんか恥ずかしいな・・・」 私は明るくして 『ツヤツヤに光が反射するところを見たい、綺麗な茶色い光沢を見てみたい』 と、思っているが、恥ずかしがりやなところがある麗子は少し躊躇している。 「明るくないとだめ?・・・」 甘えて聞いてくるが 「ねっ、お願い・・綺麗な・・ツヤツヤの光沢を見たいんだ」 いたって真面目に言い返す 「う〜ん・・髪はいいけど・・・でも身体は恥ずかしいなぁ・・・」 「じゃあバスローブ着ていいから」 ちょっと強引に話を進める 「うん・・ありがと・・でもその前にシャワー浴びてきていい?」 「もちろんいいよ」 すると麗子はベッドのサイドにある照明のスイッチを明るくしてバスローブを羽織る。 そしてベッドに腰掛けると背中をこちらに向け 「今日はゴム一本しかないからさっきと同じような纏め方でいい?」 と、言うと、私に良く見えるようゆっくりと根元から毛先に向って髪を纏め始める。 「見える?」 と、聞いてきても、まさか結わくところを見せてくれるとは思ってなかった私はただうなずくだけだ。 両手を使って頭の後ろにしごくように髪を持ってきて、後頭部の真ん中の耳の高さで集めたその髪束を左手で握る。 右手首に巻いていたヘアゴムをその髪束に通しゴムを一回ねじってまた通す。 私に見やすいように輪に通すたび顔を動かしてくれる。 三回、輪を通して低めのポニーテールを作るとその髪束を二回撫でて 「うふっ・・どう?」 と、聞いてくる。 私は 「すごい」 と、息を飲んで見つめる。 本当にすごいとしか言いようの無い美しさだが、中でも低めのポニーテールに結ばれた太さは特にすごい。 髪の量が多く、結び目は500mlのペットボトルより太く円周18〜20cmぐらいはあるだろう。 そして結ばれた太い髪束がスーッと肩下ぐらいまで伸びている。 麗子はその髪束を真ん中ぐらいで握ると今回はねじらずにそのまま内側に向けて折り返して、毛先を結んでいるヘアゴムの輪に通し茶色く輝く髪束の輪を作る。 麗子は後ろ手で柔らかそうな髪束の輪をポンポンと二回、手のひらで弾ませた。 「どうだった?」 「最高だ・・とてもセクシーで、美しくて・・・」 「うふ・・ありがとう・・」 私は思う、本当は自分も 『あの柔らかい髪束の輪を触ってみたい』 しかし、言い出す勇気が無い。 まだ、 『髪好きは変態』 と、卑屈な気持ちがあるから、ただ見ることしか出来ない。 しかし、身体は正直で、硬さを保ち続ける若茎からは先走りに白濁が混ざっている。 それを麗子に見つからないようにバスローブで隠している。 麗子はゆっくりと首を動かし、色んな角度から綺麗な纏め髪を見せてくれる。 時々振り返り髪を凝視する私を見つめるとにっこりと微笑み、 「もっと見ていいのよ・・・一本残らずJeyのものなんだから・・・」 と、本当に嬉しそうに微笑む。 |