出逢い  〜第三章〜初めての二人


12

自分の舌だけで愛しい麗子が淫らになっていく。
大人よりも充分に発達した身体の、美しい女子高生を、自らの力で快感に導いた自信は男にとって、ましてや中学生にとって計り知れない。
私は放心している麗子の横に片肘を立てて寝そべると優しく頭を撫でた。
絶頂を迎えたばかりで全身が敏感になっているのか、麗子は髪に触れられるとビクンッと、震え、その身体を私に預けてくる。
私にすがるように抱きつき、胸元に頬を寄せる。
甘える仕草の麗子を私はむしゃぶりつくように強く抱きしめ、少し乱暴に押し倒して言う。
「麗子欲しいんだ・・・繋がりたい・・欲しい・・麗子が欲しい・・」
仰向けのまま広げられた両手首を掴まれた麗子は、乳房を口で舐(ねぶ)る私をうっとりとした表情で見つめている。

”妻はその後こう教えてくれた
「こんなに素直にJeyの愛し方を受け入れ、Jeyの愛し方で感じることができる」
自分の気持ちと
「受け入れる用意の出来ていた身体の奥から、自分でも信じられないほど大量の愛蜜が湧き出ている」
身体とのギャップが全く無く、
「初めてなのにこれほどまでに気持ちの昂りと同じだけ身体中が反応してしまうのは、本当に心からJeyのことを愛しているからだと実感して」
恥ずかしいくらい大きな声で私を求めていたのだと。”

事実、麗子は、夢中で愛撫する私をもどかしそうに撫で回しながら
「あんっ・・来て・・・欲しいの・・Jeyと一つになりたい・・はぁっ・・Jeyが・・Jeyが欲しいの・・・はぁっ・・お願い・・来て・・愛してるの・・あっ・・Jeyと・・Jeyと一つになりたいの・・・」
その想いを言葉にしてくれる。
可愛い麗子のとろけるような切なげな表情を見るだけで、私は我慢できずに胸への愛撫を切り上げ、麗子の腰をもう一度抱き寄せる。
抱きしめた麗子の身体は華奢で、壊れてしまいそうな女のか弱さを感じる。
ほんの数時間前は、無邪気でちょっと背伸びをした普通の中学生が、今では、麗子をイカせた自信と、めくるめく感情の変化に触れて一気に成長し、
自分を頼りすがりつく麗子を
『守ってあげたい』
と、想いを強くする。
そして、アイドルのように可愛い女子高生が自分の舌だけで恥ずかしいほどのよがり声をあげる。
その興奮を知った私は、麗子をもっと、
『征服したい』
そうも想う。
貪欲に愛する人が欲しくなる、麗子の全てが欲しい。
男が元来持つ征服欲がふつふつと沸き起こり、絶世の美少女を服従させたくなる。
私は本能のままに麗子を抱きしめる腕に力を込めた。
抱きしめられている麗子は、とろけるように可愛い微笑みで私を見つめている。
興奮を隠し切れない様子で。
「お願い・・抱いてほしいの・・我慢できない・・・Jeyに愛されたい・・はぁっ・・恥ずかしいくらいJeyに抱きしめてほしいの・・・あぁっ・・来て・・Jeyにも感じてほしい・・優しく・・はぁっ・・愛してほしい・・恥ずかしいけど我慢できないの・・・Jeyと一つになりたい・・Jeyのものになりたいの・・・」
熱く沸き立つ感情を抑えられなくなったのか声に出してしまっている。
私は強く抱きしめ、下腹部に押し当てるそそり立った男の硬さを感じさせる。
麗子いわく
「力強い逞しさの象徴のようなもの」
が、身体の中に入ってくると思うとやはり緊張してしまうのだろう。
私は麗子の身体が緊張で硬くなっていくのを敏感に察知して
「笑って・・」
とにっこり微笑むと、麗子の脇の下をこちょっとくすぐった。
「ぁあんっ・・くすっ・・」
麗子がくすぐったかったかどうかはわからないが、力が抜けたのは間違いない。
そのまま麗子は美しい二重の瞼を閉じる。
『本当に綺麗だ・・』
私はあらためて思う。
形の良い細めの眉毛、長く上向きにカールした睫毛、少しだけ茶色い大きな瞳、すーっと通った鼻筋、高い鼻、ツヤツヤと輝く控えめなピンクの唇、パーツの一つひとつが美しいのに、それが細くしまったあごのすっきりとしたフェイスラインの顔にバランス良く配置され、整った麗しい顔は高貴な雰囲気さえ漂う。
それなのに、少しも冷たさを感じさせずに愛嬌たっぷりに可愛いのは、笑うと少し下がる目尻と鼻がほんのちょっとだけ上を向いているからか?
道を歩けば、男なら誰もが振り返ってしまうほど美しい少女を自分のものにできる。
私はその端整な顔をそっと触れると、淡いピンクの唇に優しく唇を重ねた。

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