通学電車  〜第一章〜電車の中でこんなに


01

ドアが閉まる間際に小走りで駆け込んできた女子高生。
私の前で
「ふぅっ」
と、息をして、
「すみません」
小声でペコリと頭を下げる。
この女子高生が入ってきた瞬間から漂っていた甘い芳香が、頭を下げた時により一層強く香ってくる。
私はその甘い香りを思い切り吸い込み、
「ごくり」
と、喉を鳴らす。
満員電車の中、目の前でうつむいている女子高生の髪から発散される甘い香り。
見るからに健康そうなツヤツヤと輝く自然な栗色の髪は、トップとサイドの髪を後頭部の位置できっちりと束ね、後ろの髪は下ろしたままの、ハーフアップと呼ばれる髪型だ。
一糸乱れぬストレートのダウンスタイルと、きっちりと束ねた髪が織りなすそのコンサバティブなヘアスタイルは、整った顔立ちと華やかに輝く髪色も相まって、可愛らしく清楚な柔らかい雰囲気に包まれている少女と、高貴な大人の女の艶っぽさという二つの魅力を見事なまでに表している。
満員の電車には不釣り合いな楚々とした雰囲気の女子高生は、充分にヘアケアをされていることを物語る光り輝くシルクのような茶色い光沢を、全て左肩から前に持ってきて大事そうに左腕で抱きかかえている。
柔らかな光沢を放つその髪の毛の束は、しっとりと纏り一糸乱れぬまま足首まで垂れ下ろしている。
濡れているわけでもないのにしっとりと纏まって見えるのは、それだけ適切な水分量を保ち瑞々しさに溢れているのと、少しもうねりのない真っ直ぐな髪質だからだろう。
私は、電車が揺れる度に対面している下げた手の甲に微かに触れる柔らかいサラサラとした感触に誘われるように、無意識に手のひらを返して髪の表面を一度だけ触れるか触れないかの弱さで撫でてみる。
「あっ・・・」
女子高生はほんの微かに声を漏らし、チラッと私を見上げ顔を赤くしてうつむく。
抵抗しないのを感じ取った私は少しずつ体を動かし、女子高生の真正面に立ち、電車の揺れに任せて彼女の下腹部に怒張した陰茎を押し付ける。
電車が揺れるたびに、ぐいぐいっと力を込め女子高生のお腹に硬くなった陰茎を押し付け軽く上下に動く。
女子高生はうつむいたまま、
「ん・・・んっ・・・・」
と、耐えるように微かな吐息を漏らす。
大人しそうで可憐な見た目通り抵抗をしないのをいいことに、私は調子に乗って両腕を女子高生の後ろに回しお尻を掴んでぐっと引き寄せ、腰に強く力を込めて陰茎をより一層強く押し当てる。
その時初めて女子高生は
「い・・・いや・・・・・」
と、蚊の鳴くような声で呟くが、もう遅い。

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