デリバリー  〜第一章〜優しく触ってくださいね


01

コンコン
ノックする音に待ってましたとばかり、私はドアを開いてにこやかに招きいれる。
「いやぁ待ってたよ・・・」
「初めまして・・人妻社交倶楽部から来ました麗子です」
部屋に入った麗子は少し恥ずかしそうに微笑んでお辞儀をする。。
「お電話失礼します」
部屋に入ると携帯を取り出しどこかへ電話をする素振り。
今日の私たちは出張風俗のイメージプレイだ。
「ネットで見たとおり素晴らしい身体だねぇ」
私は舐めまわすように麗子を見る。
「ありがとうございます・・ネットでご予約したんですか?」
「そう・・ネットだと顔ははっきり分からないけど、思っていたよりずっと美人だ」
「それに・・・」
私はゆっくり歩きながら麗子の後ろに回りこみながら、
「ネットで見たよりもずっと美しい髪の毛だ」
手を伸ばし髪に触れようとしたところで麗子は振り返り、
「ありがとうございます・・お客様も・・あの・・・か・・髪フェチなんですか?」
恥ずかしそうにうつむきながら頬を染める。
「そうだよ、やっぱりこんなに長くて綺麗な髪の毛だと髪フェチの人が多いの?」
「はい・・ほとんどの方が・・・」
「それはそうだろうねぇ・・ネットの自己紹介にもチャームポイントは長くて量の多い栗色の髪の毛って書いてあるし・・それにあの写真を見せられたら・・・」
私は唾を飲み込み、
「この素晴らしい髪を堪能できるんだよね・・・」
「あっ・・でも・・・すみません・・か・・髪プレイって言うんですか・・・髪を使ったプレイはNGなんです・・」
モジモジと恥ずかしそうにうつむいて言う麗子に、
「そうなんだよねぇ・・ネットに書いてあったけど残念だなぁ・・どこまでOKなの?」
私は明るい声で返す。
麗子はますます顔を赤らめ、
「あ・・・か・・髪を・・・髪の毛を触るのと・・・あの・・・・髪の・・髪の毛の匂いを嗅ぐのはOKです」
「髪を舐めたり・・・髪コキは・・」
麗子はさらに恥ずかしそうに消え入りそうな声で
「ごめんなさい・・あの・・・髪・・・舐めたりは・・・」
私は麗子に近づき、
「そうかぁ・・残念だけどこれだけ綺麗な髪なんだもんよっぽど大切なんだろうなぁ」
言いながら抱きしめる。
「あっ・・」
不意を突かれた麗子は軽く驚きの声を上げる。
「髪の毛触るのはいいんだよね?・・」
私は、構わずに抱きしめながら背中に回した手で優しく髪を撫で下ろす。

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