出逢い  〜終章〜


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それから、半年以上が過ぎたある日、某財閥の研究所での会話である
「博士、やっと完成ですね」
「うむ」
「しかし、娘が婚約したのでその娘そっくりのアンドロイドを作るなんて親バカもいいところですね」
「丁度この研究所で始まっていたアンドロイド研究の共同スポンサーになってもらえたのだしあまり言うな、それに就職先のハードな勤務にも耐えられるようにって指示されたからただの親バカってわけでもないだろう」
「まあ、コネで決まった就職先に婚約したから働けませんってわけにもいかないみたいですしね」
「金持ちには色々面子やしがらみってものがあるからな」
「ところで、いくら完成といってもまだ完璧じゃないんですよね」
「一応、今のところ水はだめだ。だから泳げない。あと、動物、特に犬はだめだが・・まぁ近いうちに改良できる」
「しかし、本人は写真でしかわかりませんが髪色が違うだけで全く見分けがつきませんね」
「一応、分かるようにアンドロイドの方はハーフの設定になっているから若干ブロンドに近くしてある、本人はあくまで日本人だがな」
「スイスの寄宿舎やフランスの実在の子役モデルの経歴まで買い取りましたからね」
「そこはまぁ、社長が手配してくれたそうだ」
「プロトタイプですけど大丈夫ですよね?」
「それは、大丈夫だ、なにしろ偶然この娘の就職先がうちの社長と同じだから普段は社長に見てもらえる。まぁ、この娘は当財閥にとっても重要プロジェクトだから社長がいれば安心だろ」
「へぇ、しかし社長と同じってことは警・・」
「しーっ・・・そうだ、そこで裏から手を回して同じ勤務地にしたそうだ、もちろん就職先にはアンドロイドとは内緒だがな・・」
「でも、噂だと社長の先輩に人間離れした人がいるって」
「まあそういった人とも対峙することで色んなデータも取れるし、そうなれば量産型に向けて改良も進められる。しかし、その先輩にも負けないはずだよ、文字通り人間離れしたスーパーレディだからな」


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