愛妻・麗子  序章〜麗子の朝〜


01

ピッピッピッピ、ピッピッピッピ、朝7時30分、目覚し時計のベルを2回鳴らして、麗子は目を覚ました。

都心の喧騒から離れた閑静な住宅地の一角にある高級マンション、神戸の資産家の令嬢である私の妻、麗子は自分の資産の一つであるこのマンションの3フロアを占めるペントハウスで私と二人きりの愛の生活を送っている。
寝起きの良い麗子はその綺麗な二重の瞼を一度軽くこすり、ベッドに身体を起こす。
レースのカーテン越しに柔らかな朝の日差しが目覚めを促す様に注ぎ込み、その光は可愛らしくも端整で美しい顔を照らし、透き通るような白く美しい全裸の肌や長く伸ばした栗色のストレートの髪にキラキラと反射して、より一層その美しさを際立たせる。
麗子は眩い光のシャワーを浴びながら、少しだけ寝乱れた美しい髪を右の肩越しに身体の前へ持ってくるとゆっくりと手櫛で梳かし始める。
4〜5回程撫でただけ髪の毛は乱れも治まり、癖の無さを誇示するように根元から毛先まで流れるようつややかに輝いている。

子供の頃から綺麗な髪が密かな自慢だった妻はいつも
「Jeyのために、髪を長く伸ばし続けることが最高に幸せなの」
そう、言ってくれる。
出逢った日に、私の髪に対する熱い思いを見抜き、それ以来伸ばし続けてくれる、素晴らしく美しい栗色の髪。
その髪の毛は、先細りも無く真っ直ぐに足首まで伸び、毛先は柔らかくラウンドカットされ、くるぶしの辺りで揃えられている。

麗子は今、一番のチャームポイントであるその長い髪の毛を大切に優しく指で梳かしていく。
少し開いた指の間をスーっと通り抜けるしなやかな指通りは、ボリューム満点の20万本以上も有るそのすさまじい量の多さや、160cm以上もの長さを感じさせないほどスムーズに引っ掛かりも無く流れていく。
そして、枝毛や切れ毛が一本も無い綺麗なストレートの長い髪の毛は、指を通すごとにますますその美しさを強調させるように眩しいまでに つややかで自然な茶色い光沢を放っている。
その柔らかいシルキーな手触りを楽しむように綺麗な髪の毛を撫で続け、形の良い乳房の前でゆっくりと優しく梳かしている。
その乳房は、美しい小顔よりも一回り以上大きく、バストは150cm近くもあり、トップとアンダーの差は実に75cm、ブラジャーは当然、最高級 の特注品を使っている。
毎日受け続ける私の愛撫によってこの大きさにまで発育したこの乳房は、今でこそ、自らもチャームポイントの一つに上げているほどだが、 出逢った時には95cmほどの大きさだったそれは、女子高生にとっては巨乳過ぎてコンプレックスに感じていたそうだ。
仰向けに寝てもほとんど型崩れが無いほど、初めて愛し合った時と変わらぬ張りを保ちながらも、熟れた人妻らしい柔らかさもある。
ツンと上を向いた形も、片手では収まりきらない大きさも、手に吸い付くような弾力のある張りも、指に絡み付くような柔らかさも、まさに私にとって理想の乳房なのだ。
その乳房を隠すように前に持ってきたしなやかな髪は、指の間をサラサラと音を立てるように通り抜け、一糸乱れぬ光沢の帯を作り、 麗子は満足気にそれを見つめている。
寝乱れた髪を直すこのひとときは、麗子にとって
「これから、Jeyに愛される大事な髪の毛」
を慈しむ大切な時間なのだそうだ。
髪を梳かし終えた麗子はベッドサイドにある電話をかけ始める。
私へのモーニングコールだ。
理由は後で述べるが、私たち夫婦は別の寝室で眠っている。
そして、毎日、私は妻のモーニングコールで目を覚まし、一日が始まるのだ。

5分程、他愛も無い話と今日の打ち合わせを済ませ麗子は受話器を置く。
「今日もいっぱいJeyに感じてもらって、いっぱい愛してもらいたいな・・」
そう呟きベッドから立ちあがり、ベッドを整え始め、寝ている間に抜けてしまった髪の毛を3本見つけると、毛根部分を揃えて、ビニール袋に 大事にそっと入れる。
そのビニール袋は静電気処理が施された長さが180cmもある、麗子の抜け毛を入れる専用に作られた物だ。
麗子は抜け毛の入ったそれを手にしてゆっくりとシャワールームへと歩き出した。
シャワーの蛇口をひねり、くるぶしに届くほどもある量の多い長い髪の毛を、特別仕様のシャンプーで洗い始める。
長く大量の髪の毛に柔らかくシャワーを当て、しっとりと水気が行き渡らせ. シャンプーを手に取り泡立てると、頭皮から毛先まで優しく繊細にゆっくりと洗っていく。

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